公開日 01/02/2020 最終更新日 26/02/2023
リサ・ラーソンについて
- 名前 : リサ・ラーソン(Lisa Larson)
- 生誕 : スウェーデン(1931-現在)
スウェーデンアート界を代表する世界的な陶芸家、デザイナー、アーティスト。
日本でも知名度、人気が非常に高く、各地で作品展が催されたり、ユニクロや郵便局でコラボグッズが展開されるほどの人気を誇ります。
母国スウェーデンの大学を卒業後、スウェーデンを代表する陶磁器メーカーであるグスタフスベリ社(Gustavsberg)に入社。当時のアートディレクターであったスウェーデンアート界の鬼才であり、リサ・ラーソンの師匠でもあるスティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)にその才能を見出され、多くの作品を発表。多数の人気作品やシリーズ手掛ける。ミッドセンチュリーに表したその頭角は現在も衰えることなく、グスタフスベリを離れてもなお精力的に活動を行い、自身のスタジオから人気作品を発表し続けています。
現行品で再販されているシリーズもありますが、ヴィンテージには当時の手作業での製作を思わせるオリジナルならではの雰囲気のあるアイテムが並びます。また、製作が手作業で行われていたことから、同じアイテムでも一体一体が異なる表情を持ち、一つ一つに個性があるのがヴィンテージならではの面白さと特徴となってます。
小さな動物園 / Lilla Zoo(1956-1978)
リサ・ラーソンの代名詞とも言える作品で、彼女がデビューするきっかけとなった作品として知られるシリーズであり、彼女の代表作でもあります。
シリーズは7種類の動物で構成されており、3種類のネコ、キツネ、ウマ、ダックスフント、バイソンがあります。
このシリーズのネコは現在も様々なところで展開されるネコのキャラクターであるマイキーを髣髴とさせるデザインで、彼女の原点を感じさせてくれます。
ラーソンの子供たち / Larsons Ungar(1961-1980)
スザンナ(Susanna)、ペレ(Pelle)、カレ(Kalle)、マリン(Malin)、ロッタ(Lotta)、ヨハンナ(Johanna)の全6種類の子供たちのフィギュリンで構成されたシリーズです。
ABCガールズ / ABC-Flickor(1958-1973)
このシリーズはアマリア(Amalia)、ベータ(Beata)、シャルロッタ(Charlotta)、ドラ(Dora)、エマ(Emma)という5人の少女で構成されており、シリーズ名の由来はそれぞれの名前の頭文字を用いているというリサ・ラーソンらしい遊び心のあるシリーズです。
ケンネル / Kennel(1972-1983)
全11種類のわんこのフィギュリンで構成されたシリーズです。
ケンネルは現行品でもシリーズとして展開されていますが、ヴィンテージのケンネルは当時の手作業で製作されていた特長がよく出ており、同じアイテムでも一体一体が異なる仕上がりとなっており、まるで本物のわんこたちのように個性が溢れます。
ウニーク / Unik(1967-1986)
全9種類の陶板からなるシリーズで、同じアイテムでも一点一点異なる配色が施されており、陶板一枚ごとに個性溢れるアイテムとなっています。
スカンセンと小さなスカンセン / Skansen & Lill skansen(1960年代)
スカンセン動物園とはストックホルムにある動物園であり、ここの動物たちがモチーフとなりデザインされているシリーズです。
なお、こちらのシリーズは復刻版現行品も製造されていますが、オリジナルは現行品とは表情が異なるヴィンテージらしさを感じるアイテムになっています。
マティルダ / Matilda(1960年代)
ソーサー全面の塗りまで含めて、全てハンドで絵付けされており、一点一点表情が異なる個性豊かなアイテムです。
ぽってりとしたフォルムがどこかリサ・ラーソンらしさを髣髴とさせます。
【ちょっとうんちく北欧ヴィンテージ】過去と現在とこれからと
現在でも精力的に活動を続けるリサとレアアイテム
冒頭でも触れたように、リサは90歳を超える現在も精力的に創作活動を続けています。
その中において、マイキーなど今日においてリサの代表的なキャラクターとなったものもあれば、上記作品紹介でも触れたような過去の作品を踏襲し、復刻版として再生産されるものもあったりと日々新しい作品が生み出され続けています。そして、その中にはこれまで発表されて余り日の目を見ることが無く、短期間で製造が終わってしまった作品も。
しかし、このような作品は逆に言えばこれだけ知名度や人気の上がったリサの作品としては、当然市場にあるアイテムの数が少ないことから、見つけるのが難しくなります。そのため、こういったものが現在では非常に価値の高いレア物だったりになっているわけですね。
ヴィンテージアイテムと出会う楽しみ!あなたのお気に入りはどの作品ですか?
このリサの話だけに限らずですが、アートやアンティーク、ヴィンテージの世界は非常に面白い世界で、今、日常で何気なく使用したり、保有しているものが思わぬ形で将来価値が高いものになったり、珍しいものになったり。逆に未来から見れば、当時価値が高かったものや、その時代には貴重であったはずのものが科学技術の進歩などで珍しくもなく価値のないものになってしまっていたり。
こういったことを予測して価値を考えるのも楽しいかもしれないですが、そうすると少し商売じみた感じも出ちゃいますよね。個人的には、やっぱりものごとって楽しく向き合ってなんぼだと思うのです。自分の好きなものを楽しく集めて、将来の自分がそういったものと出会えていれば素敵じゃないかなと思うのです。
ヴィンテージアイテムは、世界中にコレクターがいるため、なかなか手に入れるのが難しいものも本当に多いですが、みなさまも自身のお気に入りのリサの作品を是非見つけてみてください!
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ウェブストアおよび実店舗オーナー、インポーター、エクスポーター、アンティーク&ヴィンテージコレクター、ファッションコーディネーター、旅人
ヨーロッパ長期滞在は3ヶ国(イタリア、アイルランド、デンマーク)でトータル2年半。 現在は日本を中心に活動しながら商品買い付けや旅などでヨーロッパを訪れています。旅はヨーロッパ限定で20ヶ国程度。
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