【旅の準備】ヨーロッパ旅行の基礎知識 ビザと滞在期間編|20.20

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公開日 04/11/2015 最終更新日 27/01/2023

ヨーロッパのビザと滞在期間について

シェンゲン協定と滞在のルールを知ろう!

  • 加盟するいずれかの国で入国を許可されたものは条約加盟国内を定められた期間においては入国審査なしで自由に移動することが可能である

まずはじめに、ヨーロッパの多くの国はシェンゲン協定条約というものに加盟しており、上記がその条約の規定を簡単に抜粋したものとなります。

これにより日本国のビザを所有する私たちは、観光ビザでの入国であってもこのルールに則ってシェンゲン協定域内の国を定められた期間内は自由に移動して滞在することが可能となっています。当然のことながら、この期間を越えてシェンゲン協定加盟国内に滞在するにはいずれかの国の滞在許可証が必要です。こちらのシェンゲン協定はルールが少しややこしい協定なので、加盟国や滞在要件の詳細については読み進めた先の項目にて改めてご確認ください。なお、基本的にシェンゲン協定加盟国であろうがなかろうが観光ビザでの就労はできません。

シェンゲン域外の国と滞在について

シェンゲン協定に加盟していない国は、それぞれの国において一般的な入国および滞在要件が設けられています。まず入国についてですが、これは日本人の方で、日本国のパスポートを所有していれば、よほど犯罪歴などがない限り、基本的にヨーロッパ各国への入国に困ることはないでしょう。ただし、戦争や疫病によるパンデミックなど例外的な場面においてはこの限りではないのでご注意ください。

加盟国外の滞在については、例えばイギリスには最大6ヶ月、アイルランドには最大で3ヶ月間観光ビザにて滞在が可能です。シェンゲン協定加盟国を含め、これらの期限を越えると不法滞在となるため、各国に設けられた滞在ルールを事前にしっかりと理解し、うっかりと法を犯してしまわないよう注意しましょう。勘違いなどであっても不法滞在暦が残ってしまうと以後の入国で拒否されたりといったことが起こるので、旅を楽しむためにもしっかりとルールを知って守ることが大切です。日本や日本人のイメージもそうですし、相手国の迷惑にならないためにも責任を持った行動が大事ですね!

 

シェンゲン協定条約とは

  1. シェンゲン協定の期間のルール : あらゆる180日の期間内で最大90日間

どのような条約かを改めて簡単に説明すると、加盟するいずれかの国で入国を許可されたものは条約加盟国内を上記の定められた期間においては入国審査なしで自由に移動することができるというルールの条約です。

域内の滞在可能期間は、過去に遡って半年間で最大3ヶ月なので、例えば1月から3月までの3ヶ月間を加盟国内で過ごしたのちに加盟国外へ1ヶ月間出たとしても、すぐに再入国できるわけではありません。

少しルールを理解しづらいのですが、例えば上記のように3ヶ月連続で滞在した場合、そこから3ヶ月は域外へ出たことが確認できないと域内へ戻ることができません。トータルで半年が経過するまでは域内の国へ入国できないということです。

ただし、これは域外へ出なければならないだけであるため、そのままヨーロッパに留まりたいのであれば、域外の国であるイギリスやスイスなどでは過ごすことが可能です。

滞在例と滞在可能月数の例

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
滞在月数
1
0
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
滞在可能月数 2 2 1 1 0 0 1 1 2 2 2 3
● 中段 : 1月、3月、5月にそれぞれ一ヶ月滞在
● 下段 : 各月時点での滞在可能月数。過去6ヶ月間に依存。

シェンゲン協定加盟国

  • 西欧(12)
    • イタリア、オーストリア、オランダ、スイス、スペイン、ドイツ、フランス、ベルギー、ポルトガル、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マルタ
  • 東欧(9)
    • エストニア、ギリシャ、スロバキア、スロベニア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ラトビア、リトアニア
  • 北欧(5)
    • アイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド
  • 協定加盟国数 : 26カ国(2021年10月17日現在)

 

シェンゲン協定加盟国外のヨーロッパ各国の入国と滞在について

基本的には多くの国が査証免除で且つ180日間の期間内で最大90日までの滞在が可となっており、シェンゲン協定と同じ要項となっています。ただし、上記で記載したようにイギリスのみビザなしで180日間の滞在が可能です。ビザなしで180日間もの滞在が認められている国はないので、日本人に人気の国ですし、まずはちょっと行ってみて、場合によっては長期滞在しながら学校に通ってみるなんてことも可能ですね。180日もの日数がありますし、認可の学校であれば留学におけるビザを取得する必要もなしとなっているので、この点のメリットは大きいと思います。ビザを取っての留学となると保険を付帯しなければ入国が認められないケースなどもあり、時間もコストも掛かります。

  • イギリス : 査証免除。180日間の滞在が可能。
  • その他の国 : 査証免除。観光ビザで90日まで滞在可。
    • アイルランド、スイス、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニア、ブルガリア、ルーマニア

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ウェブストアおよび実店舗オーナー、インポーター、エクスポーター、アンティーク&ヴィンテージコレクター、ファッションコーディネーター、旅人
ヨーロッパ長期滞在は3ヶ国(イタリア、アイルランド、デンマーク)でトータル2年半。 現在は日本を中心に活動しながら商品買い付けや旅などでヨーロッパを訪れています。旅はヨーロッパ限定で20ヶ国程度。
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