公開日 26/02/2023 最終更新日 26/02/2023
スオメンリンナ要塞 | Suomenlinna
歴史遺産に触れながらのんびりとした雰囲気が楽しめる島
ヘルシンキ湾に浮かぶ島に1748年に建造が開始された18世紀の要塞で、1991年に軍事建造物としてユネスコの世界遺産に登録されたフィンランドを代表する観光地のひとつです。現在は島全体が史跡として整備され、カフェやレストラン、宿泊施設などがあり、島全体ののどかな雰囲気と歴史ある景観の中をのんびり散策出来ます。
島への上陸はフェリーのみとなっており、橋などは掛かっていません。マーケットスクエア東側のスオメンリンナ行きフェリー乗り場より乗船して島へ向かいます。
フェリーは季節により朝から晩まで1時間に1から4本の割合で年間を通して運航されており、島までの航行は約15分です。長時間の航行でもないのでフェリーでの旅ものんびり楽しめる距離というのもグッドポイント!
また、フェリーはHSLによって運航されているため、HSLのパスを購入済みの方はそのまま乗船することができます。トラムやバスの利用も含めて、市内を動くのに多くの方が購入するとは思いますが、旅の滞在日数分チケットを購入しておくと円滑に移動できて市内観光を楽しみやすくなりますよ!
スオメンリンナ要塞の歴史
- スウェーデン時代
力を失いつつあるスウェーデンがロシアに相対するための重要な戦略の一つとしてヘルシンキに要塞を建造し、海軍の拠点とすることを1747年に決めたのがスオメンリンナの始まりです。
ロシア・スウェーデン戦争によりスウェーデンがロシアに降伏し、撤退する1808年までの60年間この時代が続きます。
- ロシア時代
スウェーデン撤退後、ロシア帝国時代となり、フィンランドもロシアの自治領となりますが、要塞はロシアの管轄下に置かれることととなります。
当初ロシアは要塞を評価し、周囲の島にまで拡張していきました。しかし、軍にとってその重要性は徐々に薄くなっていき、金銭的な事情も相まって放置されるようになっていく過程でクリミア戦争が始まり、1855年の英仏艦隊の爆撃により要塞は大損害を被ります。
19世紀後半から20世紀初頭になると要塞は修復されますが、依然としてその重要性は高くなく、あくまでも数ある要塞のひとつに過ぎませんでした。
- フィンランド独立後
1918年のロシア革命とフィンランドの独立により、島はフィンランド政府に受け渡され、スオメンリンナと名付けられました。
その後、1939年に冬戦争が勃発するとフィンランド海軍の拠点として利用されますが、第二次世界大戦が終わり、60年代になると軍が島からの完全撤退を発表。1972年には撤退が完了し、島が民間の管理下に戻ることとなります。
1991年には冒頭でも述べたユネスコの世界遺産にも登録され、フィンランドでも最も人気の高い観光地になると共に、今日ではヘルシンキの一地区として多くの市民の生活の場ともなっています。
アクセス
多くの方が空港到着時などに少なくとも一度は購入することがあると思いますが、チケットはアプリでの購入がオススメです!乗船前には忘れずにチケットを有効にしておきましょう!
ヘルシンキ(スオメンリンナ行きフェリー乗り場 / Suomenlinnan HSL-lautta) ⇒ 19番 ⇒ スオメンリンナ(スオメンリンナ / Suomenlinna, päälait)
- チケット有効エリア : AB, ABC, ABCD(Aのみでは乗船できません。)
- 購入場所 : フェリーターミナルまたはアプリ
- 運賃 : 日数および有効エリアによって異なります。詳しくは公式サイトをご覧ください。
- HSL公式サイト : こちら
- スオメンリンナ要塞公式サイト : こちら
Kauppatori - Suomenlinna, 00170 Helsinki, フィンランド
Suomenlinna, Helsinki, Finland
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ウェブストアおよび実店舗オーナー、インポーター、エクスポーター、アンティーク&ヴィンテージコレクター、ファッションコーディネーター、旅人
ヨーロッパ長期滞在は3ヶ国(イタリア、アイルランド、デンマーク)でトータル2年半。 現在は日本を中心に活動しながら商品買い付けや旅などでヨーロッパを訪れています。旅はヨーロッパ限定で20ヶ国程度。
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