公開日 25/07/2019 最終更新日 26/02/2023
ロイヤルコペンハーゲンについて
- メーカー名 : ロイヤルコペンハーゲン(ROYAL COPENHAGEN)
- 設立 : デンマーク(1775年)
ドイツのマイセン(Meissen)、ビレロイボッホ(Villeroy&Boch)と並び世界三大陶磁器メーカーとして名を轟かせるデンマークのロイヤルコペンハーゲン。
フローラ・ダニカ(Flora Danica)やブルーフルーテッド(Blue Fluted)など数々の名作を生みだしたデンマークが世界に誇る陶磁器メーカーとして知られます。
最も著名なシリーズであるイヤープレート(アニュアルプレート)シリーズは1908年の製造スタートから現在に至るまで毎年新しい1枚が制作され続けており、日本にも多くのコレクターがいるのはもちろん、世界中に多くのコレクターが存在し、ものによっては数十万といった値が付いて取引されています。
近年は母国や日本、韓国を中心に北欧のモダンヴィンテージであるミッドセンチュリーと呼ばれる60年代や70年代に制作されたアイテムに大きな注目が集まっており、ロイヤルコペンハーゲンではこの時代に活躍したニルス・トーソン(Nils Thorsson)を中心としたデザインチームが制作したバッカ(Baca)やテネラ(Tenera)といったシリーズの人気がファンの間で高くなっています。
また、この時代のデザインチームの活動と時を同じくして1967年に制作がスタートしたイヤーマグシリーズもコレクターの間で同じように人気が高まっています。
なお、現在のロイヤルコペンハーゲンはフィンランドのフィスカース社の傘下の企業のひとつとなっていますが、他にもイッタラ(iittala)やアラビア(ARABIA)、ロールストランド(Rörstrand)からウェッジウッドに至るまで多くのメーカーが傘下に入っています。
イヤー(アニュアル)&メモリアルシリーズ
イヤーシリーズのプレートやマグ、また記念の年にデザインされたメモリアルシリーズのプレートやマグが存在します。
イヤープレート(アニュアルプレート)(1908 – 現在)
バッカ / Baca(1965 – 1979)
1965年頃から制作が始まったニルス・トーソン(Nils Thorsson)を中心とする4人の男性デザイナーによる作品シリーズです。
女性チームによるデザインのテネラシリーズに対し、男性チームによるデザインのこちらのバッカシリーズは、色使いやモチーフの描き方などからも男性らしい無骨さや重厚感を感じられるデザインが並ぶシリーズとなっています。
トレイやフラワーベースなど様々なアイテムと共にサイズも幅広く多くのアイテムが制作されました。
テネラ / Tenera(1958 – 1969)
ニルス・トーソン(Nils Thorsson)がアートディレクターを務め、1950年代から60年代にかけて、ノルウェー、スウェーデン、デンマークの6人の若い女性デザイナーらによって描かれたカラフルなアートのようなデザインがアイコンとなったシリーズです。
男性チームによるデザインのバッカシリーズに比べ、花柄のモチーフや柔らかい色使いが多く見られ、全体的に優しい女性らしさを感じるデザインとなっています。
トレイやフラワーベースなど様々なアイテムと共にサイズも幅広く多くのアイテムが制作されました。
アンティーク / Antiques
ガレやラリック、ミュシャなど多くの偉大なアーティストが活躍したアールヌーボー期のデザインの飾り皿です。
流線型のデザインが特徴的なこの時代の作品は、ガレやラリックが昆虫などの多くの生き物をモチーフとして利用し、そのモチーフを非常に立体的に、少しグロテスクなほどリアルな造形美として描いたのと同じように、こちらのシリーズも非常に立体的な造形が施された美しい作品となっています。
- 関連メーカー・アーティスト
ウェブストアおよび実店舗オーナー、インポーター、エクスポーター、アンティーク&ヴィンテージコレクター、ファッションコーディネーター、旅人
ヨーロッパ長期滞在は3ヶ国(イタリア、アイルランド、デンマーク)でトータル2年半。 現在は日本を中心に活動しながら商品買い付けや旅などでヨーロッパを訪れています。旅はヨーロッパ限定で20ヶ国程度。
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