公開日 23/09/2021 最終更新日 03/03/2023
グンヴァル・オリン・グランクヴィストについて
- 名前 : グンヴァル・オリン・グランクヴィスト(Gunvor Olin-Glönqvist)
- 生誕 : フィンランド・エスポー(1928-2005)
アラビアを代表する女性デザイナーのひとり。在籍期間は1951 – 1992。
1948年から1951年に掛けて工業デザインの学校にて磁器装飾を学ぶ。その後、1951年よりプロのペインターとしてアラビアでのキャリアをスタートし、キャリアの終わりとなる1992年まで全てのキャリアをアラビアで過ごしており、工業デザイン部門やアート部門で活躍しました。
彼女はそのキャリアにおいていくつかの人気作を生み出しており、初期に在籍する工業デザイン部門では代表的なものとしてハンドペイントで描かれたストライプが可愛いアラビアの定番シリーズのひとつとして知られるコスモス(Kosmos)シリーズやこちらもハンドペイントで描かれた可愛いフルーツ柄が非常に高い人気を誇るフラクタス(Fructus)シリーズなどを生み出しました。
彼女はデコレーションにおいて下絵付け、カラーグレーズそして彫刻といった手法をよく用いており、またモチーフとしては動植物やフルーツを、そしてその着想は海や庭園、野菜市場など自然界からよく得ていました。
工業デザイン部門では、主に量産品の磁器や陶器を用いたアイテムのデザインに携わったのに対し、工業部門を経た後に籍を置くことになったアート部門では、工業部門在籍時とは打って変わってアート部門を象徴するような個性溢れるアイテムを数多く生み出しました。
トゥントゥリ / Tunturi(1964-1971)
ブラウンでシックに描かれた花びらが、落ち着いた雰囲気と愛らしさを感じさせる非常に人気の高いシリーズで様々なアイテムが展開されています。
なお、グンヴァル・オリン・グランクヴィスト(Gunvor Olin-Glonqvist)の担当はデコレートのみとなり、フォルムはウラ・プロコペ(Ulla Procopé)によるものとなります。
コスモス / Kosmos(1966-1977)
アラビアのヴィンテージシリーズでも定番として高い人気を誇るシリーズです。アイテムによりデザインが異なり、同じ色調では描かれているもののカップやボウルがストライプを基調としたデザインになっているのに対し、プレートには大判の花が描かれたデザインになっています。
なお、バックスタンプがハンドペイントになっているものは初期に製造されたものとなります。
フラクタス / Fructus(1971-1975)
プレート全体に描かれた果実の断面が目を惹くデザインで、飾り皿としてインテリアに用いても活躍する一点です。ハンドペイントで描かれたアイテムであり、一点一点表情がことなるのもこのアイテムの魅力のひとつで、背面のサインも個々のペインターにより個性溢れる仕上がりとなっています。
アトリエ カッティングボード / Atelje’(1950-70年代)
アトリエ部門で制作されたカッティングボードです。大胆に描かれた北欧らしいタッチの花柄が目を惹く一点で、トップ部分に開いている穴を利用し、ウォールボードとして壁に飾ることでインテリアアイテムとしても活躍します。
ピカリ / Pikari(1960年代)
フルーツやグラス、トップ部分に一羽の鳥がかわいらしく描かれた個性溢れる作品で、非常にレアなアイテムです。
ウェブストアおよび実店舗オーナー、インポーター、エクスポーター、アンティーク&ヴィンテージコレクター、ファッションコーディネーター、旅人
ヨーロッパ長期滞在は3ヶ国(イタリア、アイルランド、デンマーク)でトータル2年半。 現在は日本を中心に活動しながら商品買い付けや旅などでヨーロッパを訪れています。旅はヨーロッパ限定で20ヶ国程度。
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