公開日 30/03/2021 最終更新日 26/02/2023
ライヤ・ウオシッキネンについて
- 名前 : ライヤ・リーサ・ウオシッキネン(Raija Liisa Uosikkinen)
- 生誕 : フィンランド(1923-2004)
アラビアを代表する女性デザイナー。
アラビアで長きに渡り活躍したデザイナーのひとりであり、在籍期間は1947 – 1986。
彼女のアラビアでのはじめての大きな仕事は、リネア(Linnea)、ポラリス(Polaris)、ペッレルヴォ(Pellervo)、ハッタラ(Hattara)などのシリーズが含まれたカイ・フランク(Kaj Franck)の新しいBモデルのデザインを担当することでした。ウオシッキネンの担当したこれらのシリーズは、1961年にアメリカのサクラメントで開催されたコンペティションで金賞を獲得することとなります。そののち、彼女の作品において最も人気の高いエミリア(Emilia)シリーズやイスラムのパターンをモチーフとしたアリ(Ali)といったシリーズのデザインを手掛けていきます。
1976年には、アニュアルプレートシリーズとして、フィンランドの民族叙事詩であるカレワラをモチーフとしたカレワラ(Kalevara)シリーズのデザインを手掛け、1976年から1999年まで毎年の24パターンを彼女らしいタッチで仕上げます。また、それと時を同じくして、1978年から1989年までの期間は、19世紀のフィンランドのクリスマスをモチーフとしたクリスマス・アニュアルプレートのデザインも手掛けました。
この他にもフルーツをモチーフに描いた人気シリーズであるポモナ(Pomona)など、非常に多くのシリーズのデコレートを手掛け、多くの名作を生み出しました。
カレワラ / Kalevara(1976-1999)
彼女の代表作のひとつであり、合計24のパターンからなるフィンランドの民族叙事詩をモチーフとしたシリーズです。
製造初年度である1976年と、フィンランドが不況に陥った影響で製造枚数が少なく希少価値が高くなっている90年代のアイテムは現地でも高値がついています。
アニュアルプレート / Christmas Annual Plate(1978-1989)
19世紀のフィンランドのクリスマスがモチーフとなったイヤープレートです。
1978年から1989年まで毎年1種類製造されました。
ポモナ / Pomona(1965-1975)
ライヤ・ウオシッキネンによる代表作のひとつ。
アップル・プラム・ブルーベリー・オレンジなど様々な柄と共に多くのアイテムが製作されたシリーズであり、シンプルなかわいい柄が高い人気を誇るシリーズです。
なお、ポモナはフルーツ柄がぐるりと描かれていますが、ワンポイントでフルーツが描かれたシリーズはトゥッティ・フルッティ(Tutti Frutti)となり、ウラ・プロコペ(Ulla Procopé)によるデザインのシリーズで、ポモナの前身のシリーズとなっています。
エミリア / Emilia(1960-1970年代)
現地でも非常に人気が高く、入手困難なコレクターズアイテムが並ぶ稀少シリーズとして知られます。
ピトゥシ / Pitsi(1967-1974)
レースを意味するピトゥシという言葉を表現するように、カップとソーサーの表面に透けるレースのように繊細にプリントされた花柄がかわいいアイテムです。
ルミクッカ / Lumikukka(1961-1966)
ルミクッカとは雪の花を意味し、白い繊細な花がそれぞれのアイテムに描かれているのが特徴です。
ポモナやカレワラなどはっきりとした色使いのイメージが強い彼女の作品において、こちらは非常に柔らかな愛らしさのあるデザインになっています。
フィネル / Finel(1960-1970年代)
アラビアのホーロー部門であるフィネルにおいて、デザインを担当したシリーズです。
フィネルの他のデザイナーの作品や詳細についてはこちら。
オレンジ色をベースとして、側面いっぱいに生き生きと描かれた花柄が非常に可愛い人気のシリーズです。
側面に可愛い騎士やお姫様がぐるりと描かれた一点で、アラビアコレクターの間でも非常に人気の高いシリーズです。
フィネルの中でもレアな柄パターンとして知られ、非常に希少価値の高いアイテムとなります。
ウェブストアおよび実店舗オーナー、インポーター、エクスポーター、アンティーク&ヴィンテージコレクター、ファッションコーディネーター、旅人
ヨーロッパ長期滞在は3ヶ国(イタリア、アイルランド、デンマーク)でトータル2年半。 現在は日本を中心に活動しながら商品買い付けや旅などでヨーロッパを訪れています。旅はヨーロッパ限定で20ヶ国程度。
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